【使用構築】
【構築経緯】
まず現環境TOPのポケモンたちの中でも特に初手から投げられやすく、後出しの効きづらい水ウーラオス、パオジアンらに強い初手を考えるところから始めた。
水ウーラオスはともかく、パオジアンは下から行動してしまうと氷柱落とし怯みや絶対零度被弾など不安定な要素が残るため、上から動いてこの二体を対処できるポケモンを探したところ、フェアリーテラスかつテラバーストを採用したテツノツツミが適しているのではないかという考えに至った。(先制で二体の弱点を突き、こちらの弱点として突かれる格闘技を半減で受けることが出来る)
初めは一定数型として存在している最速眼鏡型で考えていたが、スカーフウーラオスが現環境に少なくなく、こちらもスカーフを持たせれば
1.先制蜻蛉されて逃げられることなく倒せる。またこちらが先にテラスタルを展開していた場合でも後発水テラススカーフウーラオスを上からフリーズドライで処理できる。
2.元々素早さが高いので努力値のほとんどを耐久に割くことができ、より行動を保証させられる。
3.読まれにくく対戦相手の意表を突きやすい。
等の利点があると考えられたため、そちらで採用する事にした。
初手テツノツツミからスタートする場合、特に不利を取ってしまう相手としてハバタクカミが第一候補に挙がったため、交代先のクッションとしてハッサムを採用する事にした。
数あるカミ受けの中でハッサムを選択した理由はやはり強力な先制技で上から縛る事が出来る点であり、またテツノツツミが襷等で取りこぼした水ウーラ、パオジアンを被害少なく処理できる点も評価した。
この二体セットで投げるのをメインとした場合、ツツミ受けが繰り出されるであろうタイミングで打つクイックターン、また有利対面で打てる後攻蜻蛉返りから火炎玉発動ガチグマを着地させる動きが強力であると感じたため3体目に採用。
(また一貫している電気、ゴースト技等を無効化出来る)
この3体を基本選出とし、残りは補完で固めた。詳細は下記の個体説明にて。
【個体解説】※採用順
テツノツツミ@こだわりスカーフ
テラスタル:フェアリー
実数値:161(236)-90-135(4)-193(+252)-81(4)-158(12)
技構成:フリーズドライ/ハイドロポンプ/テラバースト/クイックターン
<調整>
HB…A204カイリュー@こだわり鉢巻の飛行テラバーストを15/16耐え
A200水ウーラオスの等倍水流連打+等倍アクアジェットをどちらも最大ダメ引かない限り耐え
A189パオジアンの等倍氷柱落とし+半減不意打ちを確定耐え
HD…C176テツノツツミの眼鏡フリーズドライ確定耐え
C205ハバタクカミのムーンフォース確定耐え
C…特化。C176テツノツツミのフリドラ確定耐えH207水ウーラオスが5割の乱数で一発
S…最速ランドロス抜き
本構築の軸。眼鏡と比べて火力は見劣りするものの、現環境のスカーフ持ち(最速ランド、準速イーユイ等)の上から動ける素早さと調整に記した通りの耐久で行動保証を得たポケモン。
実際何故か初手水ウーラオス、パオジアン対面で水流連打や氷柱落としを押される事が少なからずあったのでCS眼鏡型とは明確に違う強みが出ていたように感じる。
環境にいるスカーフラオスがほとんど意地であったため素早さを落しているが、今後最速個体が増えるようであれば調整してもいいように思える。
ハッサム@オボンの実
特性:テクニシャン
テラスタル:悪
実数値:177(252)-169(+28)-120-x-129(228)-82(個体値25)
技構成:バレットパンチ/蜻蛉返り/泥棒/剣の舞
<調整>
HD…余り。C187カミのシャドーボールが67~79(あくまでの目安)
S…前期一番上位で採用されていたハッサムの素早さより1遅い(ミラーで下から蜻蛉返りをしたいため)
ハバタクカミ、サーフゴーなどテツノツツミが不利を取る特殊ATに対するクッション。初めはHAD振りチョッキのような型で使用していたが、相手の物理ATに対しても行動回数が欲しかった事と剣の舞+バレットパンチがあるだけで詰め筋になり得て強力であると感じたためHDオボンの実に変更。
代わりにハバカミのマジフレが相当厳しくなってはいたが、眼鏡ならどの道耐え切れず、オボン剣舞は自然と採用される泥棒との相性も良く期待以上の活躍を魅せてくれたのでこの変更は間違っていなかったと感じている。
テラスタルはシャドーボールなどのゴースト技でのゴリ押し突破を切り返す&泥棒の火力補助にもなる悪。
ガチグマ@火炎玉
特性:根性
テラスタル:フェアリー
実数値:223(140)-209(+236)-126(4)-x-101(4)-86(124)
技構成:空元気/地震/冷凍パンチ/草分け
<調整>
A…出来るだけ高く。11n
H…火傷ダメ最小
S…無振りハッサム抜き。S+1で129(123~126ラインを抜ける)
ヒスイヌメルゴンやジバコイル等のツツミ受けにも対面滅法強ければ物理での殴り合いも弱くなく、軸二体が採用している対面操作技とも相性が良いのですんなりと構築に入ってきた万能熊。
技構成は空元気、地震までは確定で残りはツツミ受けの裏に置かれやすいゴツメカイリューや霊獣ランドロスを意識した草分け、冷凍パンチを採用した。
特に冷凍パンチは読まれにくく、威嚇込みで根性空元気を耐えて来る鉢巻ランドやHBに厚いゴツメカイリューを迅速に処理できる点が非常に強力であった。
後出しヘイラッシャや崩しを意識してAにかなり割いているが、S+1で準速カイリューもしくはサーフゴー抜き出来るラインの素早さも欲しく感じる時もあったため、調整は諸説あり。
テラスタルは基本選出の3体で一貫している格闘、悪技に耐性をつけるフェアリーでの採用。
カイリュー@ラムの実
特性:マルチスケイル
テラスタル:飛行
実数値:167(4)-204(+252)-115-x-120-132(252)
<調整>
特に意図無し。ASぶっぱ。
補完枠その1。基本選出の3体では1.キノガッサやオオニューラがキツい 2.ゴリランダー+ヒードランの並びがキツい 3.地面技が一貫している 等の問題が挙げられたため、それらを解消出来そうなラム飛行テラバカイリューを採用。
やはりカイリューなだけあって補完枠としての仕事はしっかりこなしてくれたように感じたが、技構成がテラス依存であり基本選出にはどう頑張っても組み込めない型であったのは懸念点であった。
アンコールは正直雰囲気で採用したが活きた場面がほとんど無く、竜の舞で良かったように感じる。
ハバタクカミ@ブーストエナジー
テラスタル:水
実数値:131(4)-x-91(124)-187(252)-156(4)-188(+124)
<調整>
C…極振り。シャドボを15/16耐え171-115サーフゴーがツツミのクイタンダメと合わせてほぼ落ちる。
S…ブエナ発動でS上昇調整
HB…A189パオジアンの不意打ち確定耐え
A156ミミッキュの珠影打ち確定耐え
補完枠その2。ノーマル(神速)と竜技の一貫切り、こちらのハッサムで相手のブエナ神を流した後に展開する動きが無難に強力等の理由で採用に至った。
またツツミ水ウーラオス対面でのクイックターンがサーフゴーバックと居座り格闘技のどちらにも対応出来ていて有利な展開を取れるのではないかという考えもあったが、既述の通り水流連打を押されていたり、基本選出には組み込みづらかったりと上手く実現させる事は出来なかった。
とは言えツツミとは違って柔軟に動ける高速ATという面で十二分優秀であった。
テラスタルはやはり水ウーラオスや鋼技に耐性付けたかったため水での採用。
パオジアン@気合いのタスキ
テラスタル:ゴースト
実数値:155-187(+236)-119(148)-x-85-171(124)
技構成:氷柱落とし/聖なる剣/不意打ち/絶対零度
<調整>
A…出来るだけ高く。11n
HB…A120ヘイラッシャのウェーブタックルが乱数二発(24.2%)
S…最速ガブリアス抜き抜き
補完枠その3。ツツミ以外の先発要員、またトリルを切り返せる襷枠で一番圧の強いパオジアンを採用。
ミラー以上に火力での押し切り、ドヒドディンルーやラッシャ入りを零度の試行回数を増やして崩しにいきたいと思う場面が多かったためSを最低限に留めた意地AB振りの配分とした。
テラスタルは神速無効を意識したゴーストでの採用。
【選出】
基本選出
初手テツノツツミに、裏がハッサムガチグマである事がほとんど。
ガチグマは場合によってはハバタクカミやパオジアンを投げる事もあり。
+ + ( or )
キノガッサやオオニューラ入り、ゴリランダー+ドランの並びには初手カイリューから展開。初手毒びしオオニューラ+龍舞カイリュー+ブエナツツミorスカーフイーユイのような並びにはカイリュー+ガチグマ+ハッサムorハバカミと投げる事がほとんど。
++or
キョジオーン入りには初手ガチグマ、ドヒドディンルーなどの受け寄りの構築には初手パオジアンから展開。裏にガチグマを添えてより受けを意識した選出がほとんど。
+@1
+@1
【結果】
S9シングル最終92位(R2092)
TN:スカーレット
114戦77勝37敗
ここまでの閲覧ありがとうございました。