【使用構築】
超対面バトンパトラ…超は主軸となったクエスパトラのタイプエスパーから。

【構築経緯】
まずルールが変わってから最初のシーズンという事でどういった動きが強いのか正直よく分からなかっため、やる事が分かりやすく、また最終日最後まで走れない事は予め分かっていたのもあり良くも悪くも試合展開の早い対面構築を握る事にした。
そこでランクマ配信者のでんそんさんが使用されていたHAチョッキセグ@地面テラス、頑丈CSエレビブリ@ステラ、AS珠呪いミミッキュ@ステラの対面軸が使用率上位に高打点を持ちタイマン性能の高いATK、行動保証のある頑丈+専用の壊れ技、対面選出ながら呪いによる誤魔化しも自然に入っている等の強力な要素の詰め合わせから高い勝率を保たれていたのでそのまま真似る事に。

この3匹が共通して対面したくない相手にマスカーニャ、オオニューラ、ガブリアスが特に挙がったため、それらに弱くなく幅広く選出出来る対面駒としてB厚めの襷クエスパトラを次に採用。
また加速+バトンタッチがどうしても中速で固まりがちな対面構築の弱みを解消出来そうであったのも採用の決め手となった。

残り2枠に求められる要素が受け系統やママングライを崩せる、この環境で最強格のブリカイリューに不利を取り過ぎない、地面の一貫を切るの3点であったため見た目の圧が強いカイリュー(飛行テラバ/竜の舞/身代わり/アンコール)と暁ガチグマ(ブラッドムーン/大地/真空波/欠伸)を入れ一旦構築を完成とした。


この6体で暫く潜ってみたものの中々勝ち切れず、敗因を探っていたところ
B振りパトラの先発性能は確かなものであり、どの構築に対しても積極的に初手に投げていきたいはずが、現環境にいくらでも存在するチョッキ暁ガチグマを初手に投げられた場合の試合展開があまりにもキツ過ぎるというものが主となっていた。
ブラッドムーンやノマテラハイボ等を襷で耐えルミコリ一発は入れることは出来るが、突っ張れば真空波でそのまま突破される、引こうにも基本選出しているのはセグブリミミッキュのどれかであり、真空波読みの交代でさえ何の解決にもなっていない事が致命的な欠陥となっていた。
ただセグブリミミッキュパトラの使用感自体は間違いなく良かったため、元より選出機会の少ないガチグマカイリューの2枠を変えて何とかならないか考えていたところ、キノガッサが選出画面にいるだけで相手の初手のガチグマを牽制しつつ、ダイス剣舞型であればパトラのバトンから繋ぎ求めていた崩し要素も満たせることに気付き採用した。

最後の1枠は地面の一貫を切りつつ、キノガッサ採用により重くなったサフゴに強く、またブリカイリューに不利を取らず、これまで対処法が有耶無耶であったトリルガチグマやイダイトウに強い固有の性質を持つ鋼テラス眼鏡サザンを採用し、構築を完成とした。

【コンセプト】
・ほぼ選出固定の機械的ポケモンバトルを目指す。
・交代の一手が強力となる、柔軟な思考の対面構築。
【個体詳細】

セグレイブ @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: じめん
特性: ねつこうかん
性格: いじっぱり
215(196)-216(+252)-112-x-106-115(60)
つららおとし / こおりのつぶて / じしん / かわらわり
◆調整意図◆
H-B…A182ガブの地面テラ地震@鉢巻を15/16で耐え。
H-D…C205暁ガチグマのノマテラブラッドムーン+真空波を確定耐え。
A…火力意識で特化。
S…大体の耐久ブリジュラスを抜いているライン。
カッコイイ怪獣。
テラスを切る事でタイプ一致の地面+氷の広範囲打点を持ち、無効されない先制技により出し所を選ばせないタイマン性能の鬼。
また鬼火無効の特性が物理ATKとしての機能を失わせないため本当に強力であった。
技構成は氷柱落とし、地震、礫まで確定であり、最後は地面+氷の範囲が唯一通らない浮遊+鋼に通り、やんわり壁対策をしている瓦割りを採用した。

ブリジュラス
テラスタイプ: ひこう
特性: じきゅうりょく
性格: おくびょう
165-x-150-177(252)-86(4)-150(+252)
エレクトロビーム / ラスターカノン / りゅうせいぐん / あくのはどう
◆調整意図◆
CS振り切り…最速サーフゴー抜き、かつミラー意識の最速。
2つの特性により型を決め打ち出来ず、かつエレクトロビームというイカれ技をぶっ放つレギュHにおけるぶっ壊れポケモン。
CS振り切りなため原案では行動保証を持たせる特性頑丈であったが、クエスパトラの裏に置く持久力アタッカーブリジュラスがその真価を発揮する事に気付き変更した。
というのもクエスパトラが襷を盾に相手と対面殴り勝ち、後続のポケモンと対面する頃には大体S+2以上となっていることが多く、どのポケモンよりも速くなっているため自ずと先制技で対処される機会の多いポケモンとなっている。
またルミナコリジョンという壊れ技の存在が安易な裏読みの技選択を牽制しているとも言える。
そこで低下力の先制技(神速は半減)に受け出す事で、耐久無振りながらも高いHPを温存させたままB+1段階状態でブリジュラスを場に出すことが出来るため、物理技主体の相手に滅法強いアタッカーが完成する動きが本当に強力であった。
また純粋に物理相手に加速バトンを引き継ぐというのも強く、持久力ブリジュラス主流の対処法であろう後発から繰り出す高速特殊ATKで上から殴って倒すという動きを覆す事が出来る点も非常に魅力的であった。
サーフゴーに打点を持つ悪の波動は必須級に感じたため、技構成はこれで確定。
テラスタイプは特性持久力により弱点に耐性を持った方が圧倒的に強かったため、飛行、格闘が半減となる飛行を選択した。

ミミッキュ @ いのちのたま
テラスタイプ: ステラ
特性: ばけのかわ
性格: ようき
131(4)-142(252)-100-x-125-162(+252)
じゃれつく / かげうち / つるぎのまい / のろい
◆調整意図◆
AS振り切り…最速ブリジュラス抜き、かつミラー意識の最速。
本体は皮。
妖+霊の広範囲打点、特性によりほぼ無償に積むことが出来る点が言わずもがな強く、また自然と採用される呪いが相手の積み技によって詰まされる展開を阻止できるのが強力であった。
テラスタイプは一致打点を底上げできるステラ。

クエスパトラ @ きあいのタスキ
テラスタイプ: ノーマル
特性: かそく
性格: ひかえめ
171(4)-x-110(236)-165(+228)-81(4)-130(36)
ルミナコリジョン / マジカルシャイン / まもる / バトンタッチ
◆調整意図◆
H-B…A204カイリューのスケショ5発を確定耐え。
A189ドラパルト@鉢巻のドラゴンアローを15/16耐え。
C…11n。165-85ブリジュラスをルミコリ+D-2マジシャでどちらも最低乱数を引かない限り倒せる。
S…+1で準速ドラパルト抜き。
四災出禁により羽を伸ばしまくってる駝鳥。
加速+ルミコリによる圧倒的タイマン性能、守るによる相手の技選択の様子見、バトンタッチによる後続のサポートと、とにかく強いところしかないこの構築の要。
またルミナコリジョンという技がクエスを倒されたとしても、こちらの後続ブリのエレビを打ちやすい状況を形成してくれるのも非常にマッチしていた。
そして環境に格闘テラバが一定数以上存在したため、それ読みで相手が独りでに自滅していったり、襷バトンが決まりやすかったりしたのがかなり好都合であった。
テラバ不採用により悪の打点となるマジシャは必須級なため技構成はこれで確定。
テラスタイプはHP1の状態でも相手の皮ありミミッキュに対し、皮温存を優先した影打ち、こちらの裏まで突破を考えた剣舞のどちらにもアドを取れるノーマル。この動きが決まりまくったため変更の余地は無いと思っているが、タイマン性能がより強化されそうなエスパーも面白いかもしれない。

キノガッサ @ いかさまダイス
テラスタイプ: ほのお
特性: テクニシャン
性格: いじっぱり
159(188)-200(+252)-101(4)-x-81(4)-98(60)
タネマシンガン / マッハパンチ / テラバースト / つるぎのまい
◆調整意図◆
A…崩し意識の特化。
S…+2で準速ドラパルト抜き。
H-B-D…H:16n-1。BD:端数振り分け。
選出画面での圧が凄いマイタケ。
パトラが苦手とする初手チョッキガチグマを牽制し、ママングライ+高火力アタッカーのような環境に多く存在した構築をパトラからのバトンを引き継いで破壊するのが主な役割。
また後付けではあるが、このポケモンを採用する事でパトラの襷所持の意識を逸らせる点も良かったと思う。
技構成やテラスタイプはダイスガッサのテンプレートなため特筆する点は特に無し。

サザンドラ @ こだわりメガネ
テラスタイプ: はがね
特性: ふゆう
性格: おくびょう
167-x-111(4)-177(252)-110-165(+252)
あくのはどう / ラスターカノン / りゅうせいぐん / かえんほうしゃ
◆調整意図◆
CS振り切り…最速ミミッキュ意識の最速。
カッコイイ怪獣その2。
鉢巻ガブの地震の一貫を切るという名目で最後に補完として入ってきたポケモンではあるが、単純に高水準なS、浮遊+鋼テラスが偉く環境上位のポケモンたちに優位を取れる為、トリルガチグマやイダイトウ入りのような特殊構築以外にも選出機会は多かった。
また悪タイプという存在がエスパーテラスイエッサンのワイドフォースゴリ押し戦法を自然と防いでいたのも良かった。
技構成は悪波、流星群、ラスターカノンまでほぼ確定で残りの一枠は鋼テラスを切ったカイリューやハッサム意識の火炎放射を採用。ただ打つ機会はほとんど無かったためミミッキュに対して上から皮を剥ぎながら持久力ブリジュラスを場に出せる蜻蛉返りも一考。
テラスタイプは特性とのシナジーを考えてほぼ鋼一択。
【選出】
基本……初手パトラのキノガッサ以外の4体どれか。一番多かった投げ方はパトラ+ブリジュラス+セグレイブ。パトラが出せそうにない構築はセグから投げる事がほとんどであった。
ママングライ、受け系統……初手パトラ+ブリジュラス+キノガッサ。基本キノガッサで崩しに行く想定をしているためパトラを必ず2加速以上させておく事を念頭に置く。
バトン、積み展開……ミミッキュは確定。裏にクエスパトラを選出すると呪い+守るで定数ダメを稼ぐ動きも可能。
【苦手な相手】
受けループ……ダイスキノガッサでいけるかと思いきやテラスを切ったヘイラッシャと幾度となくボコされた。
正直クエスバトンから繋ぐ動きしかしなかったのでマッパを切り胞子を採用するのもありかもしれない(勝てるかは不明)
ブラッキー……逆立ちしても無理。当たる度にこれ↓↓↓になっていた。

サザンドラを残飯身代わりにすれば解決するかもしれなかったが、パワーが落ちるのを嫌ったためマッチング回避を祈り最後まで眼鏡で使用し続けた。
【結果】
TN:スカーレット 最終94位 - 2108

レギュH最初のシーズンで勝ちきれるか不安でしたが、何とか2桁に滑り込むことが出来て良かったです。次もほどほどに頑張りたいと思います。
また構築のQRも載せているので試しに使用して頂けると嬉しいです。
ではまた、ランクマッチで。